タイトル | 初日の出 | ||||
タグ | *元日 *正月 *初日の出 | ||||
コメント | 「汝の空をおおうがよい ツォイス(ゼウス)よ 雲のとばりで 汝の力をふるうがよい あざみの首をはねる男の子のように かしの木に 山のいただきに だが わが大地には 汝は 手をふれるわけにはいかぬ 汝でなく 私のたてたこの小屋 燃えさかる火を 汝がうらやむ わがかまどには 太陽のもとに 神々よ 汝らよりあわれな者を知らぬ 汝らはわずかに 供物と 祈りとで 汝らの権威をやしなう 汝らは餓死するだろう 子供らや乞食たちが おろかな希望をいだく馬鹿者でなかったら 私がまだ子供で 西も東もわからなかったころ 迷える目を太陽へむけた あたかも そこに わが嘆きを聞く耳 悩めるものをあわれむ わが心のごとき心があるように だれが私を 巨人族の傲慢にたいして 助けてくれたか だれが私を 死から 屈従から 救ってくれたか すべては おまえみずからしとげたのではなかったか 聖なる火にもえる心よ しかも おまえは若く すなおに 欺かれつつも 天上の眠れるものにたいして 救いの感謝にもえていたのか 汝をあがめよというのか 何のために 汝はかつて 苦しみをやわらげたことがあるのか 重荷を負えるものの苦しみを 汝はかつて 涙をしずめたことがあるのか おびえたものの涙を 私を男にきたえたのは 私と汝の支配者たる 全能の時と 永遠の運命ではなかったか もしかして 汝はこう思っていたのか 私が生を憎み 荒野にのがれるとでも 少年の日の 美しい夢のすべてが 実を結ばぬからとて ここを私はうごかぬ 人間を わが姿ににせて 創るのだ 私に似た種族を 悩み 泣き たのしみ よろこび 私のごとく 汝をかえりみぬものたちを」 (ゲーテ『プロメートイス』(1774年)) |
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iコード | i431509 | 掲載日 | 2021年 10月 15日 (金) 18時 37分 26秒 | ||
ジャンル | 写真 | 形式 | JPG | 画像サイズ | 3840×2160 |
ファイルサイズ | 1,989,805 byte |
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